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CADの小話 No.69
掲載日:2023.02.17
最終更新:2024.03.28
本日はCADの話を少し。
当社では、インベンターLTとAUTOCAD LTを使ってきました。
しかし、このインベンターLTが近々ライセンスの更新ができなくなるという事がわかりました。インベンターLTという機能を限定したものが廃止され、インベンタープロフェッショナル1本になるようです。これが高い。
そこで、ほかの3DCADを探したところ、同じくAUTODISK社のFusion360というものが見つかりました。こちらは今まで使っていたインベンターLTと同じくらいの価格です。
このFusion360を使ってみたところ、インベンターLTでできる事はほとんどできるうえアセンブリができるので、インベンターLTのほぼ上位互換だという事がわかりました。
その上、モデリングした画像のレンダリングや応力などのシュミレーション、組立動画も作れる事がわかり、とてもコスパのよい3DCADだという事がわかりました。
しかし、問題が一つ、、、
それは、3Dでモデリングしたデータの2DCADデータへの変換でした。
Fusion360には、図面からDWGとDXFをエクスポートする機能がついています。
このエクスポートされたデータはAUTOCADでは問題なく読み込めます。
しかし、JWCADなどの無料CADで開いたときに正しく表示されない事がわかりました。
AUTOCADがあれば問題無いのですが、AUTOCADもインベンターLTとともに
ライセンス切れになる予定です。そして、当社はメーカーですので
2DCADデータを配布する事が多々あります。
AUTOCADでしか読み込めませんじゃ非常にまずいのです。
これはなんとかしなければ、、、
という事で、まず原因を調べました。
調べてわかったのは、Fusion360からエクスポートしたDWG,DXFは表示上は2Dに見えるが、データはあくまでも立体物なのでそのデータが悪影響を与えてうまく表示されないという事。
そして解決策も同時に調べる事ができました。
その方法はDWG true VierというAUTODISKの無料ビューアーを使用することでした。このソフトにDWGファイルにコンバート機能があるので、コンバートを行えば完全な2DデータのDWGにする事ができます。
しかし、変換はできても拡張子はDWGのままです。このままではAUTODISK社のCADでしか読み込めません。ほかのCADで開くにはDXFに変換しなければなりません。
つまりDWG読み込みに対応した無料CADが必要になるわけです。
この条件にあう無料CADを探すのは苦労しましたが見つかりました。
それがSolidedgeという無料CADです。
ここまでくればやることは簡単。
SolidedgeでDWGtrueviewerでコンバートしたDWGを読み込み、名前をつけて保存で拡張子DXFにして保存するだけです。
肝心の作図機能をまったく使わないのは忍びないのですが、、、
これでめでたく3DはFusion360、2Dは無料のJWCADという運用ができるようになりました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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