999の部屋

社是を決める


掲載日:2024.08.20

最終更新:2024.08.20

私は社長になって、すごく悩んでいた事があります。それは、「従業員のみんなが楽しくイキイキとやりがいを持った人生を送ってほしいなぁ」では、その為にどんな会社になったら良いのだろうと言う事でした。

 ちょっと個人的な話ですが、私は15年ほど母校の大学運動部のコーチを続けていました。自分で言うのもなんですが、強いチームでしたので、毎年日本一を目指す様なチームでした。実際私がコーチをしている時も5連覇を含めて、何度も日本一になることができました。コーチをしていたときに、学生と色々話をしたのですが、どんな話をしていても、根底の「勝ちたい」「日本一になりたい」という目的がブレることは、ありませんでした。そもそもそう思っていない人は、入部していないというのが前提でしたので、色々な角度で話していても、そこで話がかみ合わないという事は経験したことがありませんでした。

 一方、自分自身がこの会社に入った時は、鼻息荒く売上を伸ばして、利益出して、もっと良い会社にするぞ!!と思っていましたが、従業員のみんなと話をしても、みんなそれぞれ目的が違うという事に気が付きました。分かりやすくするために大げさに言いますが「自分の売上成績にしか興味がない」「競争はさけて、コツコツやりたい」「残業のない会社というのが働く理由」・・・当たり前ですが、10人いれば10人の想いがあることに気付きました。そんな中で、どうやって向かう方向を揃えたら良いんだろう。強引に「この方向だ!!」と言って強制的に発信する事も、考えましたが自分自身逆の立場であれば、絶対に表面的に言う事を聞いていても、心の底までは思っていない。つまり受動的になる。内発的な(自分の内から湧き出てくるやる気)動機にはならない。と感じていました。

 では、誰もが納得する形の目的(社是)を作ろうと思い。紆余曲折はありましたが

「ともにしあわせに生き、よりよい未来を創る」

という社是にしました。一緒にしあわせな人生をおくろうよ。というのは、誰も反対できないはず、そして自分たちだけではなく、地域や社会、他の生物、将来世代の人たちも含めて、しあわせに生きられる社会造りに貢献していこうという社是に決めたのでした。


島野

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