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真鍮の「生地」「HL」「磨き(#400)」の仕上げ比較 No.173
掲載日:2024.09.25
最終更新:2024.09.25
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の西野です。
真鍮は、その美しい金色の輝きと耐久性から、建材やインテリアに広く使用されている金属素材ですが、真鍮の表面仕上げによってその見た目や質感は大きく変わります。
今回は、真鍮の代表的な仕上げ方法である「生地」「HL(ヘアーライン)」「磨き(#400程度)」の3つの仕上げについて、それぞれの特徴を比較しながらご紹介します。
生地(加工無し)
生地とは、真鍮の表面に一切の加工を施していない、素材そのままの状態を指します。
- 外観:表面はやや粗く、真鍮本来の金色が自然に感じられる質感です。仕上げの加工が無い分、経年劣化によって真鍮特有の風合いが現れ、少しずつくすんでいくことで、独特のアンティーク感が楽しめます。
- 特徴:「生地」仕上げは、真鍮の素材感をそのまま楽しめるため、自然な風合いを好む方に人気です。ただし、経年変化による酸化やくすみが早く現れるため、真鍮の自然な変化を楽しむか、もしくは美しい状態を長く保ちたいかによって、使用方法を選ぶことが重要です。
- メンテナンス:生地仕上げの真鍮は、特に酸化が進みやすいため、定期的な手入れが必要です。放置すると表面が暗くなり、酸化による錆やくすみが目立つようになります。真鍮の美しい輝きを維持したい場合は、クリア塗装やワックス仕上げ、研磨などの表面保護加工を施すことを推奨します。これにより、日常の掃除だけで美しい状態を保つことができ、メンテナンスの手間を軽減できます。
HL(ヘアーライン仕上げ)
HL(ヘアーライン)は、真鍮の表面に細かい線状の研磨を施し、均一なラインを作り出す仕上げです。
- 外観:サテンのようなマットな質感を持ち、光沢が抑えられており、落ち着いた上品な印象を与えます。光が当たると、独特の細いラインが浮かび上がり、控えめながらも高級感のある見た目です。
- 特徴:汚れや指紋が目立ちにくく、手入れが比較的簡単です。オフィスや商業施設、レストランなど、日常的に使用される場所や、高級感と機能性を兼ね備えたデザインを求める方におすすめです。また、モダンで洗練されたインテリアにもよくマッチします。
- メンテナンス:表面が滑らかで汚れが付きにくいため、軽い拭き掃除で美しい状態を保てます。忙しい環境でも扱いやすい仕上げです。
磨き(#400程度)
磨き(#400)は、真鍮の表面を細かい研磨材で磨き上げ、滑らかな光沢を持たせた仕上げです。#400という数字は、使用される研磨材の細かさを示しております。
- 外観:鏡面に近い滑らかな光沢を持ち、真鍮本来の美しい金色が最大限に引き出されています。高級感あふれる仕上がりで、空間や製品に華やかさを加えることができます。
- 特徴:輝きの強い仕上げは、特に装飾性を重視する場面で人気です。高級ホテルやレストランのインテリア、アクセサリーなど、目を引くディスプレイや装飾アイテムに最適です。
- メンテナンス:高い光沢ゆえに指紋や汚れが目立ちやすいですが、こまめな清掃によって輝きを保つことができます。特に高級感を維持したい場所では、定期的なメンテナンスが欠かせません。
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まとめ
用途や好みに合わせて、真鍮の仕上げを選ぶことで、空間や製品に一層の個性と魅力を与えることができます。真鍮製品の魅力を最大限に活かすために、ぜひこれらの仕上げの特徴を参考にしてみてください。
お問い合わせやご質問があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。真鍮製品の選び方やメンテナンスについても、詳しくご説明させていただきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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