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V曲げ加工 No.160
掲載日:2024.08.30
最終更新:2024.08.29
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の米田です。
「曲げ加工」について皆様にお伝えします。曲げ加工の種類には、大きく分けて「型曲げ」「ランジ成形」「送り曲げ」の3つがあります。さらにそこから「型曲げ」であればV曲げ・L曲げ・U曲げ・Z曲げなどに分けられます。
その中から「V曲げ加工」にフォーカスして紹介したいと思います
パーシャルベンディング
パーシャルベンディングのパーシャル(partial)は「部分的な」という意味で、左図に示すようにA、B、Cの3点でワークが金型と接触して曲げを行うことで、部分的とはこのことをさします。 この曲げの特徴は、曲げ角度の範囲を自由にとれることです。 例えば角度30゜の金型を使って曲げることのできる範囲といえば、180゜から30゜までの任意の角度、すなわち直角曲げを含めた鈍角曲げから鋭角曲げまでの角度です。これが便利な曲げといわれる理由です。 しかし、曲げ加工の精度は最も低くなり、安定して曲げるためには高い技術力が必要です。
ボトミング
ボトミングとは現代のV曲げ加工の中でも最もポピュラーな加工方法のひとつです。 ボトミングは「ボトム:底につける」という意味があり、別名「底押し」や「底突き」と呼ばれています。 比較的小さな加圧力で高い曲げ精度が得られます。 ただし、スプリングバックが起きやすい為、余分に曲げ込む方法が一般的です。
コイニング
コイニングは「圧印曲げ」とも言われており、ボトミングに近い加工方法です。
コイニングの目的は、きわめて正確な曲げ精度と、極端に小さい内アールを得ることにありますが、ボトミングの所要トン数の約5~8倍の加圧力を必要とします。
金型の消耗が激しいことや大型の設備が必要になることから、現在ではあまり使用されなくなっています。
コイニングの語源はコイン(coin)で、「硬貨をつくる」とか、「金属を硬貨にする」からきています。
「型曲げ」の中のV曲げだけでも3種類もあり、中々奥が深いです。又の機会にL曲げ・U曲げ・Z曲げや「ランジ成形」「送り曲げ」についても紹介をしていきますのでよろしくお願いします。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、宜しくお願い致します。
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