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直立レール防虫レール※2:山型カウンターレール吊戸レール※1:ヨの字https://www.999shimano.com171 当社レールの一番の特長である耳付レールは、昭和32年頃に実用新案され、硝子レール界をリードしてきました。当時は堀込のためのルーター等の器具は無く、切り口が隠せてレールと堀込寸法のクリアランスも隠せるということで、ご好評をいただきました。耳付レールを皮切りに、硝子が直立する「直立レール」やレールがフラットになる「カウンターレール」、ハカマのいらない「ローラーレール」、上吊式の「吊戸レール」、「盗難防止用レール」、「曲げレール」、「防虫用レール」・・・など、様々な特長を持ったレールを生産しております。 レールの種類は業界トップクラスの100種類以上です。これからも、お客様のニーズにお応えできるユニークなレールを開発していきます。 山型レールとヨの字レールはご存知でしょうか。共に用途は同じ硝子引戸下レールですが、昔から関東を中心に静岡から東北、北海道(日本海側は新潟より北側)は、堀込のヨの字(※1)タイプのレールが使用されていたのに対しまして、関西を中心に愛知、中国、九州(日本海側は富山より西側)では、面打の山型(※2)タイプのレールが使用されていました。 関西特有の掘り込まなくても面打で作業が楽という合理的な発想から生まれた商品でした。最近では流通も発達し設計の情報も全国に伝わっているため、昔ほど顕著に差は現れていませんが、現在でもまだ、その流れは残っているようです。 20年以上前の事、あるお客様より「段差がない下レールがあったらいいのに」とのご意見を頂きました。当時は下レールの無い吊戸レールがあったものの、隙間が出来る事や、揺れが気になる等で引戸としてのニーズがありました。開発当初は「下レールの無い引戸」も考えていましたが、最終的に「極力溝が細い下レール」を制作する事になり約2㎜の隙間しかできない、カウンターレールが誕生しました。「ハカマとレールが擦らないレールを創ろう」というテーマでスタートした55号レール。10年前以上昔の事ですが、当時は四の字レールと山型レールが世間の大半を占めていました。開発当初は社内からも「そんなことお客様から言われた事無い」等、批判的な意見も多く、賛否というより反対の方が多かったテーマでもありました。しかし、当時の状況は、長年使っているとハカマとレールが擦れてハカマは傷だらけ、レールは擦れて薄くなり刃物の様にとがっているものもありました。またアルミ同士が擦れると、真っ黒な粉が出てきて頻繁に掃除もしなくてはなりません。「近い将来、絶対にこういうレールが主流になる」という信念の基、開発を進めました。今となっては当社の中で、一番多く使われる商品となりました。また面打タイプ、ステンレスバリエーションも増えていきました。◎山型レールとヨの字レール◎カウンターレール◎55号レール金物ひとくちメモ開発HISTORY◎スリーナイン島野の様々なレール

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