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【プロが解説】ステン薄板溶接加工の技術と仕上がりの美しさ No.204
掲載日:2024.12.23
最終更新:2024.12.23
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の西野です。
今回は、当社で行った「コの字チャンネルにフタ溶接」を事例に、薄板溶接加工の技術と魅力についてご紹介します。溶接加工を検討されている方や、仕上がりの美しさにこだわりたい方は、ぜひ参考にしてください。
コの字チャンネルにフタ溶接 – 納品事例
今回ご依頼いただいたのは、ステンレスのコの字チャンネルの蓋溶接です。0.8ミリのコの字のチャンネルに同じ厚みのステン板を溶接して納品しました。薄板の溶接は、熱の影響を受けやすいため非常に繊細な技術が求められます。
↑研磨後【完成】
↑研磨前
ポイント1:薄板溶接の難しさ
薄板の溶接では、以下の点に特に注意が必要です。
- 熱変形の防止:高温で溶接するため、薄い板材が歪みやすい。
- 焼けの最小化:溶接部分に発生する酸化焼けをできるだけ抑える。
当社では熟練スタッフが、素材に応じた適切な溶接条件を設定し、精度の高い溶接を実現しています。
ポイント2:仕上げのこだわり
溶接後は、焼けや溶接痕をしっかりと研磨し、キレイなヘアライン仕上げに仕上げました。これにより、製品全体の高級感と美しさを保つことができます。
「材料販売」から「加工対応」まで
当社では、ステンレスや金属加工に関する幅広いサポートを提供しています。
・規格品の追加加工
…切断・穴明け・再研磨など、ご希望に合わせた加工が可能です。
・オーダー曲げ加工
…ご希望の寸法や形状に応じて、角度やサイズの調整を行います。
「素材の販売」だけでなく、「加工対応」までトータルサポートが可能なので、一貫した品質管理が実現できます。
ステンレス加工で空間をデザイン
ステンレスは、耐久性や加工性に優れるだけでなく、インテリアデザインや空間デザインでも活躍する素材です。ショーケースやオシャレな家具、店舗什器など、多様なシーンでその美しさと機能性を発揮します。
まとめ
今回ご紹介した薄板溶接加工は、繊細な技術と丁寧な仕上げが求められる高難度の加工事例です。当社では、熟練の技術者が一つひとつ丁寧に仕上げ、溶接焼けを最小限に抑えながら、美しいヘアライン仕上げを実現しています。これにより、見た目の美しさはもちろん、耐久性や機能性も兼ね備えた製品をお届けできます。
ステンレスをはじめとした金属加工製品は、家具や空間デザイン、店舗什器など幅広い分野で使用されており、アイデア次第で新たな可能性が広がります。金属加工についてお困りごとやご相談があれば、ぜひ当社にお任せください。デザイン性と機能性を両立した製品作りを全力でサポートさせていただきます。
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「図面作成に役立つ資料をご用意しています。」
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