ENVIRONMENTAL
ACTIVITIES

社会環境活動

決して特別なことをするのではない。
一人ひとりが日々新たにマコトのはたらきを行いに変えること。
その積み重ねが、結果的に世のため人のためとなる。

弊社では、「将来世代に喜ばれる空間を世界に」というビジョンを掲げ、事業を実践しております。
私たちの内装部品が使用されている建物だけに留めることなく、世界全体の空間を今よりも、
よりよいものにして将来に繋げていきたいと考え、事業活動に邁進しております。
 その上で、私たちが大切にしていることは「働く一人ひとりの、マコトのはたらきを行いに変え続ける」ことです。
「地球環境のために」「SDGsの達成に貢献するために」といった、
何か特別なことに取り組むといった義務感を感じていては本気になれない、日々の仕事や経営の中で、
一人ひとりが使命感をもって「マコトのはたらきを行いに変えていく」集団であれば、
自ずと世のため、人のためになると考えております。
生きることを通じて、お互いが「マコトを行える人」であれば、
我が社の一人ひとりの社員、ご家族、周りの方々にまで、マコトの生き方が広がっていくのではないでしょうか。
 本ページでは、私たちのマコトの行いによって育まれた人や環境の一部を事例としてご紹介いたします。

障がいは個性。生かせるかどうかは会社次第

2020年5月現在、当社では障がいのある方を3名雇用しています。担当してくれている仕事は、工場での組立や検品。決められたことを完璧にこなすのが得意でミスが少なく、とても助かっています。ある社員は「私なら10分経てば集中力が途絶えて注意が散漫になってしまう仕事でも、苦にせずやり続けられる。素直にすごいと思う」と話しています。

実を言うと、最初からそうしようと考えていたわけではありません。就労支援作業所から頼まれる形で始めた障がい者雇用。2018年に1人目として雇用した方は、「すごく変わってきた」と社内でももっぱらの評判です。最初はなかなか挨拶もできなかったのですが、最近では誰かが困っている様子を見かけたら、率先して「僕がやりましょうか」と手を挙げてくれるようになったのです。
変わったのは、本人だけではありません。周りで一緒に働くみんなも、声の掛け方、伝え方に変化が現れました。「なぜ伝わらないのか。」その問いが自分に返ってきます。それは普段コミュニケーションをとっているつもりの仕事仲間、家族、お得意先様にも同じことが言えると気づきが生まれてきます。それだけではなく日々多くの気づきをもらっています。

2020年4月からは、特別支援学校の高等部を卒業したばかりの方が働いてくれています。知的障がいがあるということで不安視していましたが、(障がい者雇用のパイオニア的存在である)日本理化学工業社長の大山さんに相談したところ、「全然大丈夫ですよ。それは本人に問題があるんじゃなくて、受け入れ側にしか問題がないから」と強く背中を押してもらい、決断に至りました。
そもそも「障がいではなく特徴」というのが私たちの考え方。障がいも個性、その個性の生かし方を考えながら、「どんな人でも力を発揮できる」会社へと向かっています。

人間関係のすれちがいは、得てして自分のものさしで他者を測るところから生まれるもの。自分と他者は違うと自覚することから他者への理解は始まる。私たちにはそんな気づきを得られる機会がたくさんあります。

ともにしあわせに生き、よりよい未来をつくるために

地域社会に貢献できるビジネスモデルを

2017年に営業部内で立ち上げた創注部は、「自分達の仕事の受注構造が全て受け身である」という問題意識から需要を創造する。注文を創造出来るようになろうという想いで新設しました。そんな中、そもそもビジネスは「誰かの犠牲の上に成り立つものではなく、ともにしあわせになるためにある」その実践の一つの手段として現在、ガラス製ホワイトボードのクリエーションボードを販売しています。私たちが元請けとなってガラス工事業者さんに仕事を適正価格で発注することで、双方が潤う関係づくりに努めています。
その背景には、ガラス工事業者が建築業界の末端で疲弊している現状があります。元々我々のお得意先である業界ですが、元請け業者からの関係が遠く、時間的にも価格的にも非常に厳しい現状を抱えています。お互いをより尊重し、ともに成長できる関係性をつくる事が永続的な発展を支えると私たちは考えています。また地方のお客様からの発注にも、即対応できるよう全国各地にガラス工事業者さんのネットワークを拡充しております。クリエイションボードの利用が全国各地で増えることで、地域のガラス工事業社さんに仕事を依頼することができる。そういったビジネスモデルを拡充するとともに、今後も広げていきます。

社内オークションで頂きものを寄付金に

当社ではモラルを守っていく為に「お祝いやお悔やみを除いた頂きものは一切受け取りを辞退させてもらう」というルールを設けています。勿論お断りして失礼にあたるようなものはありがたく頂戴するのですが、それらを年に一度、社内オークションにかけて、集まった10~20万のお金を全額寄付しています。無理なく続けられるようにするため、購入型クラウドファンディングのような仕組みをつくったのです。
何十年と児童擁護施設に寄付していた時期もあるのですが、今は施設で暮らしている子どもたちをUSJに連れて行ったり、震災や台風の被害を受けた自治体に持って行くなど、その時々におけるベストな寄付先を皆で考えています。これは、送っていただいた方、頂戴した弊社、落札した従業員とその家族、そして寄付先へ…一つの贈り物を一人でも多くの方々と分かち合い、ともにしあわせになる実践につなげています。

循環型社会に貢献する

近代化によって、経済至上主義が横行し、専門性を高め、分業化する事で効率性を最優先させてきました。地球上の限りある資源を使って経済活動を行っている私たちが大量生産、大量消費を続けている限り、遅かれ早かれ資源は枯渇してしまうでしょう。循環発展する社会を実現するために、できるだけ省資源で再利用を行い、有効活用する道を探ることが、私たちの責任です。そして私たちは同じ宇宙船地球号の乗組員でしかないという事を自覚する必要があります。資源やエネルギーを使うだけではなく、還元する、創造するという循環型製造業へと舵を切っていく必要があります。まだ資源還元については、実験段階ではありますが、電力については、ソーラーパネル発電を導入(2014年6月)し併せて照明のLED化(2015年11月)も含め、ネットゼロエネルギーを実現しています。
いずれも特別なことではなく、私たちのマコトのはたらきを日々新たに行いに変えること、また「ともにしあわせに生き、よりよい未来をつくる」という社是に照らしながら、年々積み重ねていくことで、将来世代に喜ばれる空間を世界を創造し続けて参ります。