999の部屋

働くという事


掲載日:2024.08.20

最終更新:2024.08.20

ブログを発信しようと思ったきっかけの一つは、下記の文章を社長個人のFacebookに下記の内容を投稿したことでした。その記事を転載します。

「先日、80歳の従業員が亡くなりました。ギリギリまで元気に働いてくれていました。アイデアマンでオヤジギャグばっかり言うおっちゃんでした。一般的にはピンピンコロリってやつだと思います。娘さんも同じ職場で働いてくれているのですが、ご家族の皆さんが葬儀が終わって会社に来られて、高齢でも働かせてくれた事にとても感謝されました。お互いに涙を浮かべながら、「あの人はほんとに最後の最後まで幸せやった」と語り合いました。入院の折に救急車に乗るのに「今から会社行かなあかん」と意識が朦朧とするなか、会社に行く服に着替えて乗り込んだらしいです。何か社長として目指していた部分の一つに確信が持てた気がしました。

今、日本社会では働き方改革だとか、残業をさせないとか、有給休暇を取らせるとか、働く事自体を悪の様に取り扱われる事が多いのですが、そんな事は外野から決められる事ではない。僕はやっぱり、働く事と生きる事は同じレベルだと思っています。仲間がいて、同じとこ向いて、切磋琢磨して、頼って頼られて、助けて助けられて、めっちゃ楽しくって、めっちゃ苦しくって。そんな場であり続けたい。

誤解を生むかも知れませんが3月に「社長、いつまで働いても良いの?」と言われたので「死ぬまでええよって言うてますやん」と答えたのが現実になってしまった事がすごく悲しかったのですが、同時にご家族も、きっと本人も喜んでくれたと言う事に心が震えています。みんながそんな人生送れたら、若者の自殺者がこんなに多い社会にならないと思うのですが…

安らかにお眠り下さい。    2024年5月」

この投稿には、非常にたくさんの反響があって、多くの人からコメントやご連絡を頂きました。「スリーナインさんってそんな会社だったんだね」という意見をもらい、今まで自分では普通にやってきたことが、会社の外の人には全く伝わっていないんだなぁと実感した瞬間でした。

弊社では60代、70代、障害者の方が併せて10名弱働いてくれています。もちろん若い社員の人もいます。 私自身、効率化を進めるなら、どんどん機械化、IT化を進めて行くべきだと思っています。でも、人じゃないと出来ない仕事、人にやってもらいたい仕事は世の中にはたくさんある。そこにこそ、我々の存在価値、その人にしか出せない存在価値が見い出せると思っています。

島野

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