999の部屋
建設業の許可を取得する
掲載日:2024.08.26
最終更新:2024.11.21
2023年にスリーナイン島野株式会社は建設業の許可を取得しました。
その経緯について、少し書きたいと思います。弊社は長年、ガラス金物や陳列金物のメーカーとして商売をさせてもらっています。マンションや病院の窓口、スーパーマーケットやUFOキャッチャー、ショーケースなどを中心に全国のガラス工事業や内装工事業の方にご使用頂いております。
私は、15年以上前から、受注構造が受け身であることに問題意識を持っていました。つまり、私たちの商材はどこかで、工事が発生しないと販売する事ができない。自分達で営業して、販売していくことが難しい商売であると感じていました。
ではどうするか。何個か打開策を考えていましたが、その一つとして建設業(ガラス工事)の許可を取得することを選択しました。
それには、同時にお得意先であるガラス工事業界の抱える課題に、少しでも貢献出来たらという思いも含んでいました。
建設業は皆さんご存知の通り、分業で成り立っています。土木や建築、設備など多くの業者さんの協力で進められています。また下請け、孫請けといった、何層にも渡り仕事が振り分けられていきます。残念ながら我々の商材が使用されるガラス工事は仕上工事に近く、多くの場合納期も予算も非常に厳しい中で、仕事を請け負うことになります。そうなると必然的に若い職人さんは同じ工事業でも、もう少しゆとりのある仕事が出来る所に人気が集まります。職人さんが減っていき、より労働環境は過酷になってしまう。
そんな二つの課題を解決すべく、自分たちで完成品を作り、施工工事まで出来る製品を作りたいという事で出来た製品が「クリエイションボード」というガラス製のホワイトボードです。自分たちで営業して販売した製品を全国のガラス工事業者の方に協力頂きながら、施工工事をしていく。まだまだ規模は小さいですが、これを皮切りに全国のガラス工事業者様とともに、仕事を作って行きたいと思います。
しかしながら、現実には一金物メーカーが急に建設業の許可を取ると言っても、ノウハウも実績もありません。最低でも5年の実績を積み上げる必要もあり、コツコツと時間をかけて準備をしておりました。また同時に資本提携(M&A)も含めて建設業の資格を持つ会社との連携も検討していました。その中で、2022年に名古屋にある建設業の許可を持つ「株式会社ロックアート」とご縁があり、一足先に建設業と関わることができました。
M&Aの話は、またの機会にします。
最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。
島野