999の部屋

4分の1有給休暇


掲載日:2024.10.17

最終更新:2024.11.21

弊社は「4分の1有給休暇」という制度があります。昔は一日の有給休暇制度だったのですが、「朝、病院に寄ってから」「午後は役所によって」など様々な事に対応するために半日有給休暇制度というものを作りました。永らく半日制度を運用していたのですが、子育て世代のある従業員が困っていました。共働きで子供を保育園に預けていましたが、朝は、奥さんが行けない時は自分が送る。急に体調を崩すと、夕方迎えに行かなきゃ行けない。そんな事が重なって、半日有給休暇でも間に合わないくらいに消化していました。

 そこで、4分の1有給休暇という制度を作って、朝の2時間か帰りの2時間は有給休暇として使用できるようにしました。年間20日の有給休暇があるとすると、半日だと40回、4分の1だと80回の利用が出来る様にしました。

 実は、その時に時間単位の有給休暇というものも検討しましたが、私は個人的に導入を見送りました。それには3つ理由があって、

一つは、子育て理由に限るとしましたので、子育て理由以外にそんなに頻繁に時間単位の有給を使う機会があるのかという事。

もう一つは、それを管理する総務の人が大変面倒な作業になるという事。

最後に、そもそもの考え方の違いだと思いますが、厚生労働省は有給休暇を、「労働者の権利」と考えているかも知れませんが、僕は権利を主張する前に、「働く義務」があるだろうと思っています。労使関係は、主従の関係以上に共同体だろうと。いつでもどれだけでも権利を主張して休み始めると、健全な仕事仲間として一緒に働けないでしょと。(こんな事を公の場で書くと炎上するかも知れませんが・・・。)

半日や4分の1の有給休暇制度を導入する一番の理由は

「仕事がしたいけど、抜けなきゃいけない。そんな事をフォローしてあげたい」です。そういう場面が一年間に何回も起こる可能性が一番多いのは子育て世代だと思います。今後、時代とともに介護理由というのも、追加しても良いかもしれません。普通に休みたい人は1日か半日の有給休暇を利用すればいい。

ルールは従業員の為になるのであれば、どんどん変えていこう。私はそう考えています。でもそのルールが、従業員のわがままを助長する。自分だけ良ければ良いという様な、利己的な人を作ってしまうような制度であれば、見直していこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。


島野

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