999の部屋

M&Aの時の小話


掲載日:2024.10.31

最終更新:2024.11.21

2022年3月に弊社は株式会社ロックアートと資本提携しました。

建設業の許可を目指している話は、別のブログで記載していますのでそれまでの経緯は割愛します。建設業の取得をめざすと同時に建設業を持つ会社との資本提携も視野に入れていました。たまたま、M&Aを斡旋する会社に働く知り合いがいたのですが、その人が熱心に私の話を聞き、一緒になって全国のネットワークの中から何社かマッチングをしてくれました。もちろん全ての会社が良かったわけではありませんが、その中で、ご縁があったのが「株式会社ロックアート」でした。堅実に仕事をしている中で、一般的にもよく言われる後継者がいないという課題を持っておられました。詳細は個人情報も含まれるので、伏せておきますが、創業者の方がお亡くなりになり、奥様が会社を引き継いだという状況でした。私自身は、スリーナイン島野の3代目として、事業承継をしました。事業承継の良いところ、難しいところというのは私なりに経験をさせてもらっていました。色んなM&Aがある中で、私自身当初どうしても「買収」というイメージが頭の中にはありましたが、事業承継の経験上、買収では上手くいくイメージが持てませんでした。「999の考え方」にもいろいろ書いていますが、私自身の経営スタンスが社会で通用するのか。という事も含めて、事業承継スタイルでM&Aを進めようと心に決めました。

ですので、いやらしい話ですが、金額交渉には乗らないと決めていました。虚偽が無い限りは当初の価格で、と思っていました。それは、会社は「モノ」では無く、経営者を含めた従業員の想いの集まりだと考えているからです。実際後で聞いた話ですが、弊社よりも良い条件を提示した会社もあったようです。私自身何度か面談をしている時に、ずっと伝えてきたのは、事業承継と捉えているので、創業者の想いを引き継ぎその上で、私の願いや祈りと併せて、新しい道を作っていきましょうと語っていました。最終的には、今の自分たちを大切にしてくれそうだ。という事、従業員の待遇改善をしてくれるという事に安心感をもって契約が成立しました。

 契約書を交わした時に、創業者のお墓参りに行かせてくださいとお願いをして、お墓参りにも行きました。そうやって想いが繋がっていく経営を私は大事にしたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。


島野

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