999の部屋
宇宙船地球号
掲載日:2024.12.16
最終更新:2024.12.16
「宇宙船地球号」この言葉を初めて聞いた時、私は背筋がゾッとしました。よくよく考えれば、当たり前の事ですが、地球は有限だという事をまざまざと突きつけられた気持ちになりました。この言葉を言い始めたのはアメリカの思想家バックミンスター・フラーさんという人で、「宇宙船地球号操縦マニュアル」(1963)という本で、宇宙的な視点から地球の経済や哲学を説いたものでした。
よく、ダラダラと時間を過ごしてしまったり、「やろう、やろう」と思いながらなかなか初めの一歩を踏み出せなかったりすると、自分の命は有限だ、時間は有限だ、という様な捉え方をして、自分を鼓舞する話は聞きます。「宇宙船地球号」この言葉を聞くまで、恥ずかしながら私自身、地球が有限の存在だという認識を持つことはほとんどありませんでした。今は、SDGsという言葉が世間に広まり、環境や資源に対しての認識というのも少しずつ変化してきていると思います。
我々はメーカーで、金属部品の製造をしています。地球を掘って、資源を採掘し、大量のエネルギーを使って精錬し、様々な工程を経て、製品を作る。そうやって、一生懸命経営をしてきたつもりですが、その言葉を聞いてから、ただやみくもに、大量に生産して、コストを下げて、、、という事をいつまでも続けていては地球が持たない。そんな感覚を覚えました。生産は同時に消費している。本当に必要なモノを、必要な所に、必要なだけ作る。そういう目線も必要であると思います。
安心安全、便利になるもの。メーカーはそんな様々な考え方と共に、必ず省エネになるもの、作れば作るほど、環境がよくなるもの、社会がよくなるもの、そして循環発展するものを生産していくという責任があると今は考えています。地球が唯一外から取り入れているもの。それは太陽のエネルギーだけです。太陽のエネルギーがなければ、人類は生存できません。本当に太陽は偉大だと思います。それ以外は地球上に限り有るものを使っているだけです。 宇宙的な視点でみれば、一人の人間の人生なんて、ほんの一瞬なのかもしれません。たとえそれがちっぽけな一瞬であっても、ひとり一人の人生にとっては、かけがえのないたった一度の、大切な人生。だからと言って「今だけ、ここだけ、自分だけ」良ければという様な、刹那的な生き方より、「今から、ここから、自分から」未来に向けて、社会に向けて、少しでも地球が良くなる、宇宙が良くなる為に命を使う。そんな祈りや願いが溢れる社会になるように努力したいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。
島野